TOOL SHOP / ONLINE SALES
工具店がAmazonやモノタロウと 価格で戦わずにネット販売するには
同じ電動工具、同じ替刃、同じ金物、同じ部品を扱っていれば、 Amazonやモノタロウと比較されるのは自然です。
ただし、小さな工具店が、 すべてのお客様を相手に商売をする必要はありません。
型番も仕様も決まり、そのまま購入したい人と、 規格や適合を確認したい人、 加工や修理まで相談したい人では、 店に求めているものが違います。
まず考えたいのは、 自店の知識・経験・技術が、 どんなことで困っているお客様に役立つのかです。
WHO CAN YOU HELP?
価格の話より先に、 誰に役立つ店なのかを考える。
ネット販売を始めると、 どうしてもAmazonやモノタロウの価格が気になります。
ですが、小さな工具店がまず考えるべきなのは、 「大手より安く売れるかどうか」ではありません。
これまで長く扱ってきた商品、 よく受ける相談、 得意な現場の知識、 修理や加工に対応してきた技術、 部品や代替品を探してきた経験。 そうしたものが、 誰のどんな困りごとに役立つのかを考えることです。
「誰にでも売る店」ではなく、 「こういうことで困っている人なら、自店が役に立てる」 という相手を明確にするところから始まります。
01 / WHEN NO EXTRA HELP IS NEEDED
型番や仕様が決まり、特別な確認や相談が必要なければ大手通販は便利。
欲しい電動工具の型番が決まっている。 メーカーや仕様も確認済みで、 今使っている機械に合うことも分かっている。
あとは価格、在庫、納期を確認して購入したいという人にとっては、 Amazonやモノタロウのような大手通販は便利です。
多くの商品から型番で探せます。
欲しい商品を探しやすい環境があります。
商品ごとの価格を確認できます。
いつ届くのかを確認しやすくなっています。
型番や商品名からすぐに探せます。
WHEN KNOWLEDGE OR SKILL IS NEEDED
規格や適合、修理や部品まで相談したい人に、工具店の知識や技術が役立つ。
一方で、 工具や金物は型番だけで決められないこともあります。
型番が決まっていても、 規格や適合を確認したいお客様もいます。
例えば、 同じ替刃でも加工する材質や使い方によって選び方は変わります。 古い電動工具なら、 交換部品がその機種に使えるのか、 部品交換で直せるのかまで知りたい人もいます。
金物でも、 寸法だけではなく材質や規格、 取付場所まで確認して選ぶ商品もあります。
小さな工具店や金物店が特に役立てるのは、 規格や適合、加工、修理、部品、代替品などについて 相談したいお客様です。
03 / WHAT CAN YOUR SHOP HANDLE?
自店は、どんな困りごとへの対応が得意なのか。
同じ工具・金物店でも、 長く扱ってきた商品や、 よく相談される内容は違います。
得意な現場、 付き合いの長いメーカー、 修理してきた工具、 加工できる内容、 部品を探してきた経験も店によって違います。
古い機種の型式や部品を調べたり、 廃番になった商品の代わりを探してきた店。
電気工事の現場で使う工具や消耗品、 必要な組み合わせを長く扱ってきた店。
材質や加工方法に合う刃物の選び方や、 研磨、交換について詳しい店。
一般的な店では探しにくい寸法や規格、 特注品の相談を受けている店。
工具の修理や部品交換、 メーカー修理の相談を長く受けてきた店。
販売するだけでなく、 用途に合わせた加工や研磨、調整にも対応できる店。
店によって、得意な商品や相談内容は違います。
大切なのは、 自店の知識・経験・技術が、 どんなお客様のどんな困りごとに一番役立つのかを見つけることです。
04 / BUILD AROUND THE CUSTOMER
得意な困りごとに合わせて、店全体の方向を決める。
自店がどんな困りごとに強いのかが見えてきたら、 その分野で困っているお客様に合わせて、 扱う商品や対応を整えていきます。
例えば、 古い電動工具の部品や代替品について相談を受けることが多い店なら、 交換部品、代替品、修理、対応機種などを充実させます。
電気工事業者向けの工具に詳しい店なら、 よく使う工具だけでなく、 消耗品、関連部品、必要な組み合わせ、 交換品まで揃えていきます。
加工や研磨が得意な店なら、 どんな商品を加工できるのか、 どこまで対応できるのか、 修理や研磨の範囲を明確にします。
単に工具を幅広く扱うのではなく、 自店が得意な困りごとを持つお客様にとって 使いやすい店にしていくという考え方です。
自店が役立てる相手が見えてきたら、 次はネットショップで何を中心にするのかを決めます。 「工具・金物店がネットショップで何でも売ろうとしない方がいい理由」 では、中心にする分野を決め、どの商品を前に出すのかを詳しく解説しています。
MAKE IT CLEAR ONLINE
ネットでは、何に詳しく、どこまで対応できる店なのかを伝える。
実店舗では、会話をしているうちに、 「この店はこの分野に詳しい」 「ここなら相談できそうだ」と自然に伝わります。
ところがネットショップでは、 商品写真、型番、価格、在庫だけを並べても、 その店がどこまで確認し、 どんな対応までしてくれるのかは分かりません。
例えば商品ページなら、 型番や仕様だけでなく、 対応機種、使える材質、適合確認に必要な情報、 加工や修理に対応できるかまで分かるようにします。
古い電動工具に強い店なら、 交換部品や代替品、対応できる機種、修理について。 加工や研磨ができる店なら、 どんな商品を、どこまで加工・研磨できるのかを伝えます。
商品ページだけでは伝えにくい内容は、 カテゴリーページや記事、修理・加工の案内などでも補います。
「何を売っている店か」だけでなく、 「買う前に何を確認でき、どこまで頼める店なのか」まで伝わることが大切です。
06 / WHY CUSTOMERS CHOOSE THE SHOP
その結果、価格以外でも店を選ぶ理由が生まれる。
型番が同じ商品でも、 適合を確認したい人、 加工を頼みたい人、 修理や部品まで相談したい人にとっては、 価格だけが店を選ぶ基準ではありません。
規格や適合、修理、加工、部品、代替品まで相談したい人にとっては、 そこまで対応できることが店を選ぶ理由になります。
Amazonやモノタロウより安く売ろうとする前に、自店がすでに持っている知識・経験・技術を、どんなお客様に生かせるのかを考えることが大切です。
中心にする分野が決まったあと、 その分野の商品、店でできること、購入前に必要な情報をどう組み合わせて 売れるネットショップを作るのかは、 「工具・金物店がネット販売で売れるお店を作るための具体的な考え方と進め方」 で詳しく解説しています。
SUMMARY
先に考えるのは、 自店が誰の役に立てるのか。
自店には、どんな知識・経験・技術があるのか。 それを必要としているのは、どんなお客様なのか。
そのお客様に合わせて商品や対応を整え、 ネットでも何ができる店なのかを伝えます。
その結果、 価格だけではなく、 「この店なら相談できる」 「ここなら対応してもらえる」 という理由でも選ばれるようになります。
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