FISHING SHOP / ROOT CAUSE DIAGNOSIS
釣具店のネットショップが売れないときに、見直したいこと。
ネットショップを作った。商品も並べた。
SNSや広告も試した。
それでも、思うように注文が増えない。
こうした状態が続くと、 「もっとアクセスを増やせば売れるのでは」と考えることがあります。 ただ、その前に確認しておきたいことがあります。
同じロッドやリールをAmazonや楽天、大型釣具店でも買える中で、 自店を選んでもらえる理由が伝わっていなければ、 アクセスが増えても、価格や送料、ポイント、納期などの比較になりやすくなります。
だから、売れないときにまず確認したいのは、 同じ商品が他店でも買える中で、 自店を選んでもらえる理由があるかどうかです。
ROOT CAUSE FLOW
まずは、売れない原因を 根本から確認する。
ここで見るのは、 「サイトのどこで離脱したか」ではありません。 自店が選ばれる理由から順番にたどり、 どの段階に見直す余地があるのかを探していきます。
上から順番に確認すると、 集客を増やすべきなのか、その前に直すことがあるのかも分かってきます。
独自商品やオリジナル商品なら、 その商品の価値が十分に伝わっているかを見る。
WHY BUY FROM YOUR SHOP?
自店を選んでもらえる理由があるか。
釣具は、同じ商品を複数の店が扱っていることの多い商材です。 ロッドもリールもルアーも、型番を検索すればさまざまな店が見つかります。
しかも、商品名だけでなくメーカー写真や商品説明まで同じなら、 お客様から見た店ごとの違いはさらに分かりにくくなります。 そうなれば、価格、送料、ポイント、納期、知名度などで比較されやすくなるのは自然なことです。
価格だけで比較される状態になっているなら、 次に考えるのは値下げではありません。 むしろ見直したいのは、 商品そのもの以外に自店だから加えられる価値があるかどうかです。
たとえば、店によっては次のようなことが考えられます。
大切なのは、これらをすべて取り入れることではありません。 普段のお客様が商品選びのどこで困っているのかを見ながら、 自店だからできることを考えます。
「うちには強みがない」と感じる場合
特別な商品や技術が見当たらなくても、 店頭では当たり前にやっていることが、お客様にとって役立っている場合があります。 まずは普段の接客を振り返ってみます。
- どんな相談をよく受けているか
- どんな質問に繰り返し答えているか
- どんな失敗を防いでいるか
- 常連客は何を頼りに来ているか
- 当たり前にしている手間は何か
そこに、自店だからできることが見つかるかもしれません。 それでも他店との違いが弱ければ、 次に考えるのは「誰になら、もっと役立てるか」です。 その人が困っていることに合わせて、新しい商品やサービスを作る方法もあります。
自店で提供できる価値が見えてきたら、 次は、それがどんなお客様に特に役立つのかを具体的にしていきます。
他店でも買える商品を自社から買ってもらう考え方 →Amazonや大型通販と価格で戦わずに売るための具体的な考え方 →
B / WHO
誰に役立つ店なのかが、具体的になっているか。
「釣具に詳しい」「初心者にも丁寧」「地域密着」。 どれも店の特徴を表す言葉ですが、 それだけでは初めて自店を知った人にとって、 自分に関係のある店なのか判断しにくいことがあります。
そこで、もう一段具体的に考えます。 自店の知識や経験は、 誰の、どんな困り事に特に役立つのか。 ここまで見えてくると、提供するものも明確になっていきます。
店によって、よく相談されることや得意な分野は違います。 店頭で多い相談や、これまで積み重ねてきた経験によって、 特に役立てる相手も変わります。
「釣具を買う人」と広く考えるのではなく、 自店だから特に役立てるお客様が誰なのかを見ていきます。
相手が見えてきたら、 次はその強みを言葉だけで終わらせず、 実際の商品やサービスに反映できないかを考えます。
C / MAKE THE VALUE REAL
強みが、商品やサービスの形に なっているか。
たとえば「初心者の相談に強い店です」と書いてあっても、 お客様からすると、実際に何をしてもらえるのかまでは伝わりません。
そこで、日頃の接客や販売で使っている知識や経験を、 お客様が実際に利用できる商品やサービスに反映していきます。 代表的なのは、次のような形です。
初心者向けセット
必要な道具が分からない人向けに、 使用場面を考えて組み合わせる。
組み合わせ確認
ロッド、リール、ラインなどを 一緒に使えるか確認する。
購入前相談
魚種や釣り場、経験などを聞きながら、 商品を一緒に選ぶ。
使いやすい状態で渡す
商品に応じて、ライン巻きや初期設定などを行う。
すべてを用意するのではなく、 自店のお客様に本当に必要なものを選びます。 購入後の相談や地域に合わせた提案なども、 お客様にとって役立つのであれば一つの方法です。
強みを言葉で伝えるだけでなく、 お客様が実際に利用できる商品やサービスになっているか。 ここを見直します。
そして、価値を形にできても、 ネット上で見えなければ初めてのお客様には伝わりません。 次は、その価値がサイト上で分かる状態になっているかを見ていきます。
COMMUNICATE
その価値が、ネットショップで 伝わっているか。
店頭なら、お客様の話を聞きながら、 「この釣りならこちらが合います」 「そのリールならこのロッドの方が合わせやすいです」 と説明できます。
一方、ネットショップでは、 そうした説明を書いておかなければ伝わりません。 メーカーの商品説明だけが並んでいると、 自店だから伝えられる情報が見えなくなってしまいます。
そこで、サイトを見た人に次のことが伝わっているかを見てみます。
- 誰に向いている商品なのか
- 似た商品と何が違うのか
- なぜ自店ではこの商品をすすめるのか
- 購入前にどんな相談ができるのか
たとえば、ロッドの商品ページに、
と書いてあるだけでは、 初心者にはその数字だけで自分に合う商品なのか判断しにくいものです。 そこで、
「初めて堤防からシーバスを狙う人で、 ○g前後のルアーをよく使う方に、使いやすいロッドです」
と説明すれば、自分の使い方に合う商品か判断しやすくなります。 大切なのは、スペックを並べるだけではなく、 「どんな人に、どんな使い方で向いている商品なのか」まで伝えることです。
こうして自店の価値がサイト上でも伝わるようになって、 初めて、その価値を必要としている人へ届ける段階に進みます。
ECサイトの商品ページ改善を詳しく見る →E / REACH
必要な人に、 見つけてもらえているか。
自店がどんなお客様に特に役立てるのかが分かり、 その人に合わせた商品やサービスも用意できている。 さらに、その内容がサイトを見れば分かる。 ここまで整ってから、必要なお客様にどう届けるかを考えます。
方法はSEOだけではありません。 SNS、YouTube、広告、既存のお客様への案内など、 自店のお客様と相性のよい入口を選びます。
釣具店であれば、 「地域名+魚種」「地域名+釣り方」 「初心者+釣り方」「道具の選び方」「商品比較」「実釣情報」などが、 自店を知ってもらう入口になることもあります。
大切なのは、アクセス数だけを増やすことではありません。 自店の知識やサービスを必要としている人に、 見つけてもらえる状態を作ることです。
必要なお客様にも届いているのに購入につながらないのであれば、 最後に送料や納期、決済方法など、 購入を妨げているものがないかを見ていきます。
F / LAST CHECK
最後に、購入を妨げているものが ないか確認する。
自店を選んでもらえる理由があり、 誰に役立つのかも具体的になっている。 その内容が商品やサービスに反映され、 サイトでも伝わり、必要なお客様にも届いている。
そこまで整っているのに購入につながらないなら、 最後に購入条件やサイトの使いにくさを見ていきます。 たとえば、次のような部分です。
どれも購入を左右する大切な要素なので、 問題があれば直していきます。 ただ、こうした細かな部分だけを先に直しても、 自店を選んでもらえる理由そのものは変わりません。
ここまで見ても原因がはっきりしない場合は、 商品、お客様、提供している価値の組み合わせへ戻って、 もう一度見直します。
SUMMARY
売れない原因を、 表面だけで判断しない。
釣具店のネットショップが売れないときは、 まず自店を選んでもらえる理由から順番に見直します。
- 01 自店を選んでもらえる理由
- 02 誰に特に役立つのか
- 03 価値を商品・サービスにする
- 04 その価値をネットで伝える
- 05 必要なお客様へ届ける
- 06 最後に購入を妨げるものを見る
自店がどの段階から見直すべきなのかが分かれば、 次に取り組むことも決めやすくなります。
TRUSTBE SUPPORT
何を直せばいいのか分からないときは、 売れない原因を順番に整理します。
Trustbeでは、小さな会社のネット販売について、 商品、提供している価値、伝え方、集客まで順番に見ながら、 どこに見直す余地があるのかを一緒に整理しています。
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