EC SITE SEO
ECサイトのSEO対策。 小さな会社が検索から お客様に見つけてもらう方法。
小さな会社でも、狙うテーマを絞り、 そのテーマにサイト全体を深く寄せることで、 検索上位を狙うことはできます。
大手ECサイトのように幅広い商品や多くのキーワードを追うのではなく、 自社が特に役立てるお客様の悩みにテーマを絞り、 その悩みに必要な商品ページ、カテゴリ、コラム、FAQなどをそろえていきます。
そうすることで、サイト規模が大きくなくても、 特定の検索テーマで見つけてもらいやすいサイトを作ることができます。
小さな会社のSEOは、広く狙うのではなく、 自社が深く役立てるテーマで検索上位を目指す。
01 / WHAT SEO MEANS
ECサイトのSEOとは?
SEOは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と呼ばれます。
簡単に言えば、Googleなどで検索した人に、自社のページを見つけてもらいやすくするための取り組みです。
例えば、「革靴 手入れ 方法」「初心者 向け 万年筆」「ステンレス 穴あけ ドリル」といった言葉で検索した人が、 自社の商品ページや記事を見つけ、ECサイトへ来る。これがSEOによる集客です。
ただし、SEOは単に検索順位を上げるための技術ではありません。 お客様が何を知りたくて検索しているのかを考え、その検索に合うページを用意することが基本です。
小さな会社の場合は、 すべてのお客様を対象にするのではなく、自社が最も役立てるお客様を対象に、 その人が何を知りたくて検索しているのかを考え、そこに合わせてページを作っていく という進め方の方が現実的です。
検索している人の疑問と、自社の商品や知識をつなぐこと。ここがSEOの出発点です。
DO NOT COMPETE TOO BROADLY
小さな会社は、
大手と同じSEO対策をする必要はありません。
大手ECサイトは商品数やページ数が多く、運営体制も充実しているため、幅広いキーワードで検索上位を狙うことができます。
しかし、小さな会社が同じように商品や記事を増やして多くのキーワードを狙おうとすると、作業の負担ばかりが大きくなってしまいます。
また、大手と同じ商品を同じような説明で掲載するだけでは、他社との違いが伝わらず、自社から買う理由にはなりません。
小さな会社に必要なのは、手広く狙うことではなく、特定の悩みにサイト全体を深く寄せることです。
これはSEOのために無理やりテーマを狭くするということではありません。 自社が特に詳しく、本当に役立てるお客様や悩みを起点に考えた結果、自然とテーマが絞られていく。 そうすることで、サイト規模が小さくても検索から見つけられるようになります。
WIDE OR DEEP
広く扱うサイトと、 特定の悩みに深く寄せたサイトの違い。
小さな会社のSEOでは、広く何でも扱うことよりも、 自社が特に役立てるお客様の悩みに合わせて、商品や情報を深くそろえていく方が現実的です。
その結果、サイト規模が大きくなくても、特定の検索テーマでは見つけてもらいやすいサイトを作ることができます。
「特定のお客様の特定の悩みに寄せる」とはどういうことかを、図で比べてみます。
幅広く扱う
幅広い商品と情報が混在しているサイト
扱う商品や情報の幅は広いものの、どのようなお客様の、どのような悩みに役立つサイトなのかは伝わりにくくなります。
特定の悩みに深く寄せる
同じお客様の同じ悩みに向けて整理されたサイト
小規模工場向け
同じお客様の同じ悩みに向けて、商品・カテゴリ・コラム・FAQ・比較情報などがそろっています。
特定のお客様の特定の悩みに合わせて、商品・カテゴリ・記事・FAQをそろえる。 その結果、そのテーマに必要な情報がサイト全体でつながり、検索する人の疑問にも答えやすくなります。
小さな会社は、広げるより、実際に役立てるテーマへ深く寄せる方が現実的です。 そのためには、まず「誰に、どんな悩みで役立てる会社なのか」を具体的にする必要があります。
03 / FOCUS ON ONE PROBLEM
特定のお客様の、 特定の悩みにサイト全体を寄せる。
SEOというと、まず検索キーワードを探すところから始めるケースが多いです。 しかし、小さな会社では、先に誰のどんな悩みに役立てるかを決め、その後で検索キーワードを広げる方が自然です。
例えば、地方の小さな工具店があるとします。この会社では、ドリル、レンチ、測定工具、切削工具、作業用品など、幅広い商品を扱っています。
しかし、そのままネット販売を始めても、大手通販サイトとの違いが出にくくなります。 そこで、普段の相談の中で多かった「ステンレスの穴あけで、刃がすぐ駄目になる」という悩みに注目したとします。
さらに、小規模な金属加工会社で、穴あけ精度や工具選びに困っている担当者を、特に役立てる相手として考えます。
商品ページ
ステンレス用ドリルの商品ページ
比較・選び方
材質ごとのドリルの違い、刃先形状の違い
困りごと
ドリルが折れる原因、穴が広がる原因
使い方
回転数や送り方の考え方、小径ドリルの選び方
FAQ
加工条件ごとによくある質問へ答える
比較記事
用途別に商品を比較し、違いを説明する
商品ページだけでなく、カテゴリページ、記事、FAQまで同じテーマへ寄せていくと、 サイト全体が「ステンレスの穴あけで困っている人のための専門サイト」に近づいていきます。
その結果、 「ステンレスの穴あけ」に関するさまざまな検索に対して、 必要な情報を複数のページで届けられるようになり、 そのテーマで検索する人に見つけてもらいやすくなります。
04 / SEARCH INTENT
「商品」ではなく「検索する理由」まで考える。
ECサイトでは、商品名だけをSEOキーワードとして考えがちです。 例えば「ステンレス用ドリル」という商品を売るなら、その言葉だけを狙う。
しかし、検索する人が最初から商品名を知っているとは限りません。 「ステンレス 穴あけ うまくいかない」「ドリル 刃 折れる 原因」「ステンレス ドリル 選び方」のように、商品にたどり着く前の段階から検索しています。
商品が決まっている人
「○○ ドリル」「○○ 型番」など、具体的な商品を探しています。この人には商品ページが必要です。
種類を選んでいる人
「ステンレス ドリル 選び方」「コバルトドリル ハイス 違い」など、比較しながら選んでいます。カテゴリページや比較記事が役立ちます。
まだ商品名を知らない人
「ドリル すぐ折れる」「ステンレス 穴あけ 難しい」など、困りごとから検索しています。解説記事やFAQが必要です。
SEOでは、売りたい商品の名前だけでなく、お客様がその商品にたどり着く前に何を検索するのかまで考えます。
「ドリルが折れる原因」と検索する人と、「○○ドリル 型番」と検索する人では、必要としている情報が違います。 だから、すべてを一つの商品ページへ詰め込むのではなく、検索する内容に合わせてページの役割を分けます。
05 / PAGE ROLES
検索する内容に合わせて、ページの役割を分ける。
商品ページ
具体的な商品を探している人へ、商品名、価格、仕様、写真、在庫、発送条件などを伝えます。
カテゴリページ
同じ種類の商品を比較したい人へ、違い、向いている人、選び方まで説明します。
コラム・解説記事
まだ商品を決めていない人へ、「選び方」「違い」「原因」「使い方」などの疑問に答えます。
FAQ
店頭、電話、メールなどで普段よく聞かれる具体的な疑問に答えます。
検索する人の状態に合わせて、ページを分けて用意することが大切です。
ただし、商品ページ、カテゴリ、コラム、FAQを用意しても、それぞれが別々のテーマを扱っていては、サイト全体としての専門性は深まりません。
検索する内容に応じて、適したページを用意します。
06 / DEEPEN ONE THEME
サイト全体で同じテーマを深く扱う。
小さな会社のSEOでは、記事を一つだけ作るより、関連するページを同じテーマで積み重ねることが重要です。
「ステンレスの穴あけ」をテーマにするなら、ステンレス用ドリルの商品ページ、カテゴリページ、材質別の選び方、ドリルが折れる原因、回転数の考え方、FAQ、用途別商品比較などを揃えます。
それぞれのページが別々の話をするのではなく、同じお客様の、同じ悩みを別の角度から支えるようにします。
すると、お客様にとっても「次にこれも知りたい」「この商品なら合いそうだ」と自然にサイト内を移動できます。 検索エンジンから見ても、そのテーマに関連する情報がまとまったサイトになります。
ただし、同じテーマのページを増やすだけでは、その会社ならではの深さは出ません。 何を書くかだけでなく、その情報をどこから持ってくるかも重要です。
WHAT ONLY YOUR COMPANY KNOWS
その会社だから書ける情報を入れる。
同じテーマについてページを増やしても、どこかで読んだ情報を言い換えているだけでは、その会社ならではの深さは出ません。
小さな会社だからこそ生かしたいのが、実際の商売の中で蓄積してきた情報です。
- 実際によく相談される失敗
- 商品を選ぶときに迷う人が多いポイント
- 材質によって違いが出やすい部分
- 実際に商品を比較して分かった違い
- トラブルが起こりやすい使い方
- 仕入れるときに確認していること
- 購入後によく受ける質問
- お客様の相談から分かったこと
こうした情報は、 日々商品を扱い、お客様と話し、実際の使用や相談を見てきた会社だからこそ分かることです。
例えば「ステンレス用ドリルの選び方」という記事でも、一般的な材質や特徴だけではなく、 「この用途ではどこで迷う人が多いのか」「どんな選び方で失敗しやすいのか」「実際に比べるとどこに違いが出るのか」といった、実際に商品を扱ったり、お客様から相談を受けたりする中で分かってきたことを加えます。
自社で実際に見たこと、確かめたこと、経験してきたことを、分かる範囲で具体的に伝える。
商品ページには実際に確認していることを、カテゴリページには選ぶときに迷いやすい違いを、FAQには普段よく聞かれる質問を反映していきます。
ただ、良い情報が増えても、それぞれが孤立していては、お客様は必要な情報へたどり着きにくくなります。 関連する情報を行き来できるよう、ページ同士をつなぐ必要があります。
08 / INTERNAL LINKS
内部リンクで、関連するページをつなぐ。
関連するページは、内部リンクでつなぎます。
商品ページから使い方の記事へ、カテゴリページから材質別の選び方へ、といったように、関連するページ同士をつなぎます。
内部リンクは、SEOのためだけに貼るものではありません。 お客様が知りたい順番で、必要なページへ進めるようにつなぐという考え方が基本です。
サイト全体のテーマとページ同士のつながりができたら、そこで初めてタイトルや見出しなど、各ページの基本設定を整えます。
09 / BASIC PAGE SEO
各ページの基本的なSEOも整える。
サイト全体の方向が決まったら、 次は各ページが何について書かれたページなのかを、 検索する人にも検索エンジンにも分かりやすく伝える形に整えます。
ページタイトルやH1には、 そのページで扱っているテーマや、検索する人が知りたい内容が分かる言葉 を入れます。
商品ページであれば商品名や用途、 比較記事であれば何を比較しているのか、 解説記事であればどんな悩みや疑問に答えるページなのかが 分かるようにします。
商品説明も、メーカーの説明をそのまま載せるだけではなく、 その商品がどのような用途に向いているのか、 どんな場合に役立つのかまで具体的に伝える ことが大切です。
画像には内容が分かるファイル名や代替テキストを設定し、 URLもページの内容が分かるシンプルな形にします。 関連するページがあれば、内部リンクでつないでおきます。
各ページのSEOは、 タイトルや見出しにキーワードを入れることだけが目的ではありません。 そのページに何が書かれているのかを、 検索する人と検索エンジンの両方に分かりやすく伝えるために整えます。
各ページを整えた後は、 むやみに記事数を増やすのではなく、 今あるテーマに本当に必要な情報が揃っているかを見ていきます。
10 / DO NOT CHASE VOLUME
記事を増やすこと自体を目的にしない。
SEOでは、「毎週記事を書いた方がいい」「記事数が多い方がいい」と思われることがあります。
しかし、小さな会社が無理に記事を増やす必要はありません。 例えば工具店なのに、「会社経営について」「地域イベントについて」「社員の日常について」といった記事を大量に書いても、商品を探しているお客様には直接役立ちません。
大切なのは量ではなく、自社が選んだテーマに必要な情報が揃っているかです。
必要なページを一通りそろえたら、 次は実際にどんな検索キーワードで自社のページが表示されているのかを確認します。
その中に、 実際に検索されているのに、その疑問に答えるページがまだ十分にないテーマ があれば、そこから新しい記事やFAQ、商品説明の追加を考えます。
CHECK REAL SEARCHES
Search Consoleで検索のされ方を確認し、
さらに深くする。
SEOは、ページを公開して終わりではありません。 公開後は、Google Search Consoleなどを使って、実際にどのような検索キーワードで表示されているかを確認します。
狙っていた言葉とは違う検索で表示されていることもあります。 その中に、「この悩みで検索している人が多い」「この商品との組み合わせで探されている」という発見があれば、新しいページや説明へ生かせます。
- どんな検索語で表示されたか
- どのページが表示されたか
- クリックされたか
- 掲載順位はどのくらいか
SEOは、最初からすべての検索キーワードを正確に当てるものではありません。 実際の検索結果を見ながら、自社が役立てるテーマを少しずつ深くしていくという進め方でも十分です。
- 01誰に役立てるかを決める
- 02必要なページを作る
- 03その会社だから書ける情報を加える
- 04検索される
- 05実際の検索語を確認する
- 06新しい悩みや検索を見つける
- 07さらにページを深くする
こうして検索から人が来るようになると、次の問題が見えてきます。
検索で見つけてもらえても、自社から買う理由が伝わらなければ、価格や条件だけで比較されてしまいます。
12 / AFTER THEY FIND YOU
見つけてもらった後に、「選ばれる理由」が必要。
検索で自社を見つけてもらうことと、実際に買ってもらうことは別です。
同じ商品を他社も販売しているのであれば、価格、送料、納期、知名度など、比較しやすい条件だけで判断される可能性があります。
だからこそ、最初に考えた「どのようなお客様に、自社は特に役立てるのか」が重要になります。
こうした自社ならではの対応やサービスがあれば、それが選ばれる理由になります。
さらに、自社で実際に商品を比較している、どんな失敗が起こりやすいか知っている、お客様からどんな相談を受けているか分かっている。 そうした情報がサイトに表れていれば、検索から来た人にも「この会社は、この分野をよく分かっている」と伝わります。
SEOは自社を見つけてもらうための仕組みです。自社から買ってもらう理由は、商売そのものの中で作る必要があります。
誰に役立てるかを決める。その人の悩みにサイト全体を寄せる。実際に商品を扱ったり、お客様から相談を受けたりする中で分かったことを伝える。検索から見つけてもらう。そして、実際の商品やサービスでも、そのお客様の悩みや欲求に応える。
この流れがつながって、購入につながります。
SUMMARY
小さな会社のSEOは、 広げるより深く寄せる。
小さな会社がSEOで大手と同じように、多くの商品を扱い、多くのキーワードを狙い、大量の記事を作る必要はありません。
まず考えたいのは、どのようなお客様の、どのような悩みに、自社が最も役立てるのかです。
- 01特に役立てるお客様と悩みを決める
- 02その人が検索する言葉を考える
- 03商品・カテゴリ・コラム・FAQを揃える
- 04その会社だから書ける情報を加える
- 05内部リンクで関連ページをつなぐ
- 06実際の検索を見ながらさらに深くする
実際に深く役立てる相手を考えた結果、サイトのテーマが絞られ、その分野について自社独自の情報も蓄積していく。
大手よりサイト規模が小さくても、特定のテーマについて深く情報を揃えることで、その分野の検索から見つけてもらえる可能性は十分あります。
SEOは、できるだけ多くの人を集めるためだけのものではありません。 自社が特に役立てるお客様に、検索を通じて見つけてもらう。 小さな会社なら、そこに集中する方が現実的です。
NEXT READING
