WHAT TO SELL ONLINE
楽器店はネットで何を売るべき? 専門店化は入口。その先で「この店だから」を作る。
小さな楽器店は、まずネット販売を
一番得意な分野へ専門店化した方がいい。
店にある商品を何でも載せ、 大手と同じように売れば、 価格、品揃え、在庫、ポイント、配送などで比べられやすくなります。
だから、まずは 「この分野ならこの店」 と思われる方向へネット販売を寄せます。
ただし、ここで終わりではありません。 大手楽器店にも、サックス、ギター、管楽器などに特化した専門サイトや専門ページがあります。 同じ分野の専門店同士で比べられれば、また価格や在庫の比較に戻ります。
小さな楽器店が本当に選ばれるために必要なのは、 専門店化した先で、その分野にどこまで深く入り込めるか です。
01 / START BY SPECIALIZING
小さな楽器店は、まず ネット販売を専門店化する。
ネットでは、地域の店同士ではなく、 全国の楽器店と同じ画面で比較されます。
同じメーカー、同じ型番の商品を多くの店が扱う楽器業界では、 商品そのものだけでは違いが出にくいことがあります。
その状態で大手と同じように商品を並べれば、 比較されるのは、 価格、ポイント、在庫、品揃え、送料、配送スピードなどです。
小さな楽器店が、 そこで大手と同じ広さを競うのは簡単ではありません。
だから、まずは一番得意な分野へネット販売を寄せる。
「何でもあります」ではなく、「この分野ならこの店」を作ります。
例えばサックスに強いなら、 サックスを中心にネット販売を組み立てる。 これは、価格競争から抜けるための第一歩になります。
では、サックス専門店になれば、それで十分なのでしょうか。
なぜ楽器店はネット販売で価格競争になってしまうのかSPECIALIZATION IS NOT THE GOAL
ただし、専門店になれば
価格競争から抜けられるわけではない。
大手楽器店でも、 サックス、ギター、管楽器など、 特定の分野に絞った専門サイトや専門ページを持つ場合があります。
もし同じ「サックス専門店」が何店も並べば、 今度は専門店同士で比較されます。
そこで中身が、 同じ商品、 同じような説明、 同じようなサービスなら、 また価格、ポイント、在庫、送料、配送、知名度の比較に戻ります。
専門店化は入口です。
その先で「この店だから」を作る必要があります。
そのために、最初に確認したいことがあります。
すでに自店に、他店では簡単に真似できない技術や工夫があるか。
03 / LOOK FOR WHAT ALREADY EXISTS
最初に探すのは、 他店にはない工夫や技術。
すでに他店にはない技術や工夫があるなら、まずそれを軸にネット販売を組み立てます。
例えば、 独自の調整方法、独自の選定方法、修理技術、長年の研究、 特定ジャンルに関する非常に深い知識、 独自の加工やセッティング、 長年の経験から生まれた判断方法などです。
こうしたものがすでにあるなら、 それは同じメーカー、同じ型番の商品を扱っていても、 「この店から買う理由」 になります。
Trustbeが関わった地方の楽器店でも、 他店との差につながる独自の調整技術があり、 その技術自体が大きな選ばれる理由になりました。
ただし、 すべての楽器店に独自技術や特殊な調整方法があるわけではありません。
一般的な調整、 一般的な商品知識、 一般的な説明だけでは、 他の専門店との大きな違いにならないこともあります。
独自技術がある店は、それを深く活かす。
明確な独自技術がない店には、別の深め方があります。
では、技術だけで大きな差を作れない店は、 どこへ向かえばよいのでしょうか。
04 / WHOSE ENJOYMENT?
独自技術がなければ、さらに 「誰の、どんな楽しみ」に強い店かを決める。
「特定の楽器の専門店」にするだけでは、 十分ではありません。
同じ楽器の専門店が複数あるなら、 そこからさらに 楽器 × ジャンル × お客様 × 楽しみ方 まで深く考えます。
例えば、サックスなら、 ジャズサックスを始めたい大人。 吹奏楽からジャズへ進みたい人。 50代からもう一度サックスを始める人。 ビンテージサックスを楽しみたい人。 初めての一本を真剣に選びたい初心者。 地域で仲間と演奏を楽しみたい大人。
ここまで考えると、 「何の楽器を売る店か」だけではなく、 誰の、どんな楽しみを深める店なのか が見えてきます。
その分野を選ぶときは、 これまで通り、 よく相談されているか、 自店ならではの知識やサービスを提供できるか、 という視点が必要です。
そして、もう一つ重要なのが、 これから何年も、その分野を深め続けられるほど好きか ということです。
研究する。 発信する。 新しい企画を考える。 イベントを作る。 お客様と一緒に楽しむ。
そこまで続けられる分野を選ぶからこそ、 時間とともに店の深さが増していきます。
そして楽器は、この「楽しみ」を中心に店を作ることと非常に相性のよい商品です。
05 / STORE + MEDIA + EXPERIENCE
楽器店は、商品だけでなく 「楽しみ」まで提供できる。
商品知識を伝えるだけではなく、 その楽器をもっと楽しみたくなる場所を作れます。
楽器は生活必需品ではありません。 お客様の多くは、 もっと上手くなりたい、 もっと演奏したい、 好きなジャンルを深く知りたい、 仲間と楽しみたい、 憧れの音を出したいという気持ちを持っています。
だから楽器店は、 商品を売るだけでなく、 その楽器をもっと楽しんでもらうこと 自体を役割にできます。
例えば、 演奏動画、奏者インタビュー、おすすめアルバム紹介、 練習の悩み、セッティング紹介、初心者向け解説、 店主やスタッフの演奏・試奏、 お客様の演奏紹介、ライブやセッション情報、 ジャンルの歴史、おすすめ曲、楽器を続けるためのヒント。
大切なのは、 一般的な商品知識を並べることではありません。
「この店のサイトを見ると楽しくなる」
「また見たくなる」
「もっと演奏したくなる」
そこまで作れれば、商品販売以外にも店を選ぶ理由が増えていきます。
これは、 「楽器店+メディア」 や 「楽器店+体験」 という考え方です。
もちろん、すべての店が大きなメディアを運営する必要はありません。 重要なのは、自店が選んだ分野を、 商品以外の方法でも深く楽しめるようにすることです。
音楽教室を持つ地方楽器店なら、 さらにこの考え方を広げられます。
EXAMPLE : ADULT JAZZ SAXOPHONE
例えば、音楽教室もある地方楽器店なら。
その店が 「大人のジャズサックス」 に力を入れると決めたとします。
すると、 楽器販売だけをサックスに寄せる必要はありません。
ネット販売、音楽教室、店頭イベント、情報発信を、 別々の事業として考える必要はありません。
「大人がジャズサックスをもっと楽しめるようにする」 という一つの目的でつなげられます。
商品を買う場所から、
その楽器をもっと楽しむ場所へ。
07 / DEPTH OF PASSION
最後に差を作るのは、 その分野への「情熱の厚さ」。
ただし、 「情熱があれば売れる」という精神論ではありません。
同じ「サックスに詳しい店」でも、 商品知識があるだけの店と、 日々演奏し、研究し、新しい奏者を探し、 イベントを開き、動画を作り、 お客様と一緒に楽しんでいる店では、 外から見える熱量がまったく違います。
その違いは、 情熱という言葉ではなく、 実際の行動に表れます。
技術型とメディア・体験型は、 どちらか一方を選ぶものではありません。
独自技術を持ちながら、 そのジャンルを楽しむコンテンツやイベントも充実している店なら、 さらに強くなります。
小さな楽器店が選ばれるためには、専門店と名乗るだけでは足りません。
その分野にどこまで深く入り込み、お客様の楽しみを増やせるかが重要です。
サイトを見て興奮する。 店へ行きたくなる。 もっと演奏したくなる。
そこまで伝わる店になれば、 「安いから」だけではなく、 「この店が好き」「この店に関わりたい」 という理由でも選ばれるようになります。
CONCLUSION
専門店化は入口。 その先で「この店だから」を作る。
小さな楽器店がネットで何でも売ろうとすると、 価格や品揃えで大手と比較されやすくなります。
だから、まず一番得意な分野へ専門店化します。
ただし、専門店になれば終わりではありません。 同じ分野の専門店が複数あれば、 また価格や在庫で比べられます。
そこで次に、 自店にすでに他店とは違う工夫・技術・研究成果がないかを確認します。 あれば、それを大きな選ばれる理由にします。
明確な独自技術がないなら、 楽器だけでなく、 ジャンル、お客様、楽しみ方まで深く考えます。
そして、その人たちがもっと楽しめるように、 商品、サービス、情報、動画、イベント、教室、店頭体験までつなげていきます。
「詳しい店」から、
「この店に関わるともっと楽しくなる店」へ。
技術の深さと、情熱の深さ。 その両方が積み重なるほど、 「この店だから」と選ばれる理由は強くなっていきます。
SUPPORT
何の専門店にするかだけでなく、 その先の「この店だから」まで整理する。
Trustbeでは、 「何が売れそうか」「何を多く載せるか」から考えるのではありません。
自店にすでに他店と違う工夫や技術がないか。 どの楽器やジャンルなら一番深く取り組めるか。 どんなお客様の楽しみを増やしたいか。 商品だけでなく、どんな情報・サービス・体験を提供できるかを一緒に整理します。
そのうえで、 商品、サービス、価格、Webサイト、コンテンツ、SNS、店頭での取り組みまで同じ方向へつなげ、 「この店だから」 と選ばれるネット販売へ育てていきます。
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