ECサイトを改善したいとき、何から見直す?|小さな会社の改善フローチャート|Trustbe

EC SITE IMPROVEMENT

ECサイトを改善したいとき、
最初にどこを見るべきか。

ネットショップを作ったのに、注文がほとんど入らない。
何を、どのように改善すればよいのでしょうか。

集客を増やす SNSを始める 商品ページを直す 価格を下げる 広告を出す デザインを変える

ネットショップは、商品を掲載するだけで注文が入るものではありません。お客様に知ってもらい、商品について理解してもらい、ほかのお店と比較されたうえで、自社を選んでもらう必要があります。

集客、商品ページ、価格など、改善策はいくつもあります。ただし、どれか一つを始めれば売れるとは限りません。

この記事では、小さな会社が取り組める4つの対策と具体的な方法を説明します。自社でできていることと不足していることを整理し、最初の改善内容を決めましょう。

4つの改善策を見る

FROM DISCOVERY TO PURCHASE

01商品を知る
02商品を理解する
03商品やお店を比較する
04購入先を選ぶ
05注文する

01 / BEFORE IMPROVEMENT

ECサイトを改善する前に
知っておきたいこと

ネットショップの売上を改善するには、まず、お客様が何をもとに購入するかどうかを判断しているのかを知ることが大切です。

実店舗では、商品を手に取って大きさや質感を確かめられます。分からないことがあれば店員に質問することもできます。

一方、ネットでは商品を直接確かめられません。初めて利用するお店なら、どんなお店なのかも分かりません。さらに、同じ商品や似た商品を販売するほかのお店とも、簡単に比較できます。

そのため、お客様は商品ページの写真や説明、販売店の情報やサービスなどを確かめながら、どのお店から購入するかを判断します。

店頭とネットでは、商品を購入するまでの流れが違う

実店舗での購入

  1. お店や商品に気づく
  2. 必要なら店員に質問する
  3. 実物を見て確かめる
  4. 購入する

ネットでの購入

  1. 検索などで商品を見つける
  2. 商品ページで情報を確認する
  3. 商品や販売店を比較する
  4. 購入するお店を選ぶ
  5. 注文する

ネットでは、商品を知ってもらうこと、購入判断に必要な情報を伝えること、他店と比較されたときに選ばれることが大切です。

ネットショップの改善というと、アクセス数を増やすことや、サイトのデザイン、商品ページの見せ方を変えることなどが思い浮かびます。もちろん、これらも大切な対策です。

しかし、商品を知ってもらい、ページを見やすくしただけで、必ず購入してもらえるわけではありません。お客様は商品だけでなく、どんなお店が販売しているのかも見ています。

同じ商品を扱うお店が複数ある中で、価格や送料以外に自社が選ばれる理由がなければ、値段の安さで比較されることになります。

だからこそ、どんなお客様に喜んでもらいたいのか、そのために商品やサービスをどう工夫できるのかを考えることが大切です。普段の接客や購入後のサポートなど、お店全体の取り組みも購入先を選ぶ理由になります。そして、実際に行っている工夫や取り組みを、ネットでもきちんと伝える必要があります。

そこでこの記事では、集客やページの改善だけでなく、商品・サービスの工夫やお店全体の取り組みも含め、4つの対策から改善方法を考えていきます。

02 / FOUR IMPROVEMENTS

ECサイトの売上を改善する
4つの対策

何が不足しているかを考えるには、まず、それぞれの対策がなぜ必要なのかを理解することが大切です。

  1. POINT01

    集客対策

    商品を必要としているお客様に知ってもらう。

  2. POINT02

    商品ページの改善

    お客様が自分に合った商品かどうかを判断できる情報を伝える。

  3. POINT03

    商品・サービスの工夫

    他店と比較されたときに選ばれる理由を作る。

  4. POINT04

    お店全体の取り組み

    商品だけでなく、会社・お店として選ばれる理由を作る。

POINT 01 / TRAFFIC

集客対策|ネットショップを必要なお客様に知ってもらう

ネットショップを作って商品を掲載しても、それだけでお客様が訪れるわけではありません。商品を必要としている人に、お店や商品を知ってもらうための集客対策も必要です。

主な方法には、Googleなどで商品を探している人に見つけてもらうSEO(検索対策)、Instagramなどで商品やお店の情報を発信するSNS、費用をかけて情報を届けるWeb広告などがあります。

それぞれ特徴が異なり、必要な知識や時間、費用も違います。まず、主な方法の違いを見てみましょう。

方法 どのように知ってもらうか 主な負担・注意点
SEO(検索対策) Googleなどで商品や関連する情報を探している人に、検索結果から見つけてもらう。 検索する人が求める内容に合ったページの作成・改善に、知識と時間が必要。
SNS Instagramなどの投稿を通じて、商品やお店の取り組みを知ってもらう。 発信内容の準備と、継続して運用するための時間や人手が必要。
Web広告 広告費をかけて、届けたい相手に商品やお店の情報を表示する。 広告費が必要。アクセスだけでなく、注文や利益につながっているかの確認も必要。

どの方法にも役割がありますが、小さな会社がすべてに取り組む必要はありません。自社のお客様との相性だけでなく、継続するための人手、時間、予算も考えて選びます。

自社でやってみること

まず、自社の商品やサービスが特に役立つのは、どんなお客様なのかを考えます。そのお客様に、商品のどんな良さや自社のどんな取り組みを伝えたいのかも整理します。

次に、上の表を参考に、自社で取り組めそうな集客方法を考えてみてください。お客様に情報を届けられるか、必要な知識や費用を用意できるか、無理なく続けられるかを確認します。

すべてを始めるのではなく、自社に合う方法を一つ選ぶことを目指します。

ただし、集客が必要だからといって、必ずしも集客対策から始めるべきとは限りません。

すでに商品ページを見てもらえているのに注文が入らない場合は、集客以外にも問題があると考えられます。また、まだ訪問者が少なくても、商品やサービスに選ばれる理由があるか、その内容がお客様に伝わる状態になっているかは、集客を始める前に確認したいことです。

次に紹介する商品ページの改善や、商品・サービスの工夫も含めて、自社が何から取り組むべきかを考えます。

集客対策についての詳しい解説は、記事末尾でご案内する解説記事・動画・実践ワークシートでご覧いただけます。

POINT 02 / PRODUCT PAGE

商品ページの改善|購入判断に必要な情報を伝える

商品を見つけても、使い方や購入条件が分からなければ、お客様は購入を決められません。

例えば、店頭では商品のサイズや使い方を説明し、迷っているお客様には用途を聞いて商品をすすめているとします。ところがネットの商品ページには、写真、商品名、価格しか載っていない。その状態では、ネットのお客様は店頭と同じ説明を受けられません。

自社でやってみること

商品を一つ選び、「お客様からよく聞かれる質問」と「店頭で必ず説明していること」を書き出します。

次に、その内容が商品ページにあるか、実際の掲載文章と比べてください。抜けている説明があれば、商品ページに加えます。

送料、発送の目安、支払方法、返品条件なども購入判断に必要です。商品が魅力的でも、注文条件が分からなければ迷う理由になります。もし注文手続きに明らかな不具合があれば、それは優先して修正します。

お客様が商品を選ぶ際に必要な情報を、分かる形で伝えることが目的です。

商品ページ改善についての詳しい解説は、記事末尾でご案内する解説記事・動画・実践ワークシートでご覧いただけます。

POINT 03 / PRODUCT & SERVICE

商品・サービスの工夫|比較されたときに選ばれる理由を作る

商品ページを詳しく作っても、似た商品や同じ商品を扱う他店と比較されます。

同じ商品が複数のお店で販売されているなら、写真や商品説明だけでは違いを伝えきれません。そこで、自社がどんなお客様に喜んでもらいたいかを考え、そのために商品やサービスをどのように工夫できるかを検討します。

商品の選定 検品 調整 組み合わせ 使い方の提案 購入後の対応

例えば、販売前に商品を点検し、使う人に合わせて調整する。あるいは用途を聞いて適切な商品を提案する。他店でも行っている取り組みであっても、その内容や対応の丁寧さがお客様にとって意味を持つなら、選ばれる理由になり得ます。

自社でやってみること

扱っている商品を一つ選び、ほかのお店ではどのように販売されているかを調べます。

そして、自社が実際に行っている工夫を挙げ、その内容が購入する人にどう役立つかを考えます。まだ十分な工夫がなければ、できる取り組みを一つ検討します。

大切なのは、実際には行っていないことを魅力的な言葉で書くのではなく、お客様に喜んでもらうための工夫を実行し、その内容を伝えることです。

商品・サービスの工夫についての詳しい解説は、記事末尾でご案内する解説記事・動画・実践ワークシートでご覧いただけます。

POINT 04 / THE SHOP

お店全体の取り組み|会社・お店として選ばれる理由を作る

お客様は商品だけではなく、購入するお店も比較しています。

例えば、商品について相談できる、購入後も使い方を聞ける、商品に問題があったときの対応が分かる、といったことも購入先を決める材料になります。実店舗では当たり前にしている対応が、ネットショップでは全く伝わっていないこともあります。

自社でやってみること

普段の接客、電話やメールでの相談、購入後の対応から、実際に行っている取り組みを三つほど挙げます。

それらが初めて訪れたお客様にも伝わる場所に掲載されているかを確認します。掲載していない内容があれば、対応の範囲が分かる説明を用意します。

「親切なお店です」「安心して買えます」と書くだけでは伝わりません。どんな相談ができるのか、購入後は何に対応しているのかを具体的に示すことが大切です。

お店全体についての取り組みについての詳しい解説は、記事末尾でご案内する解説記事・動画・実践ワークシートでご覧いただけます。

03 / A SMALL SHOP EXAMPLE

小さなお店の例で考える、
具体的な改善方法

以下は改善の考え方を紹介するための架空の例です。

地域で台所用品を扱う小さな雑貨店が、数か月前にネットショップを始めました。店頭では商品を購入していただいていますが、ネットでの注文はほとんどありません。店主は「SNSの投稿を増やそうか」と考えています。

すぐにSNSを始める前に、4つの対策について、今どんなことを行っているかを書き出してみました。

01 / 集客対策

ネット販売を始めたことを店頭のお客様にはほとんど知らせていません。会社の案内ページにもネットショップへのリンクがありません。訪問者数を調べていないため、実際に何人来ているかは分かりません。

02 / 商品ページ

写真、価格、サイズは掲載しています。ただし、店頭でよく尋ねられる「どんな料理に向くか」「手入れに何が必要か」という説明が抜けています。

03 / 商品・サービスの工夫

このお店では、木製のまな板を販売する際、表面や角の状態を一枚ずつ確認し、必要に応じて仕上げを行ってから発送しています。さらに、購入したお客様が長く使えるよう、そのまな板に合った手入れ方法も添えています。しかし、ネットの商品ページには、こうした工夫が掲載されていません。

04 / お店全体の取り組み

このお店では、料理を始めたばかりの人が、自分に合う道具を選び、長く使い続けられることを大切にしています。そのため、初心者が迷わず選べる品ぞろえを考え、道具の使い方や手入れの方法を実際に試して紹介しています。しかし、ネットショップでは、こうしたお店全体の考え方や取り組みが伝わっていません。

この段階では、売れない原因が集客なのか、商品やサービスの内容なのか、説明不足なのかは断定できません。一方で、木製のまな板に行っている検品や仕上げ、購入後の手入れ方法の案内に加え、料理初心者のためにお店全体で行っている取り組みも、ネットショップでは十分に伝わっていないことが分かりました。

そこで店主は、次のように見直しました。

店主の見直しポイント

まず木製のまな板の商品ページを見直し、一枚ずつ確認して必要な仕上げを行っていることや、購入後の手入れ方法など、実際に行っている取り組みを具体的に紹介します。さらに、料理初心者が自分に合う道具を選べるように、お店全体でどんな工夫をしているのかも紹介することにしました。

こうした内容をネットショップに掲載したうえで、店頭のお客様への案内や、自社サイトからのリンクなど、商品やお店を知ってもらうための取り組みを始めます。

なぜ、集客よりも先に商品ページやお店の紹介を見直すのでしょうか。このお店には、まな板の検品や仕上げ、料理初心者のためのお店全体の取り組みなど、お客様に喜んでもらうための工夫があります。しかし、その価値がネットショップでは伝わっていません。この状態でアクセスを増やしても、ほかのお店と比較されたときに自社を選んでもらう理由が分からず、集客の効果を十分に生かせないからです。

そこで、まず自社から購入するメリットを具体的に伝えられる状態にしてから、集客に取り組むことにしました。

ただし、これはこのお店の状況に合わせた判断です。どのお店でも商品ページの改善を先に行うという意味ではありません。

ECサイトの改善で大切なのは、集客や商品ページの修正など、思いついた対策から始めることではありません。自社の現状を確認し、何が不足しているのかを整理したうえで、今、何から取り組むべきかを判断することです。

04 / YOUR SHOP

自社ではどの対策が
不足しているか

4つの対策を、自社の状況に当てはめて整理します。

第2章の「自社でやってみること」を参考に、現在行っていることと、不足していることを書き出します。紙に書き出し、分かる範囲で記入してみてください。

まだ判断できない内容は、無理に答えを出さず「不明」と書いておきます。

対策 自社で実際に行っていること 不足・不明なこと
集客対策 自社の取り組みを書き出す 不足点や不明点を書く
商品ページ 掲載している内容を書き出す 不足点や不明点を書く
商品・サービスの工夫 実際に行っている工夫を書き出す 不足点や不明点を書く
お店全体の取り組み 普段の取り組みを書き出す 不足点や不明点を書く

価格や送料、注文条件など、4つの対策以外で気づいた問題も書き添えてください。

書き出せたら、次の第5章で、どの改善から始めるかを考えます。

05 / YOUR FIRST IMPROVEMENT

ECサイトの改善は
何から始めるべきか

不足していることが複数あっても、すべてを同時に変える必要はありません。まず一つ、具体的な改善内容を決めます。

最初に、注文できない不具合や、誤った価格・送料表示など、購入を妨げる明らかな問題が見つかった場合は対応します。それ以外は「集客だから先」「商品ページだから先」と決めつけず、次のように考えます。

  1. STEP01

    商品やサービスに、お客様が選ぶ理由となる工夫はあるか

    その工夫がまだなければ、誰にどのように喜んでもらいたいかを考え、商品・サービスの内容を見直します。お客様が自社から購入する理由となる価値がなければ、いくら宣伝を増やしたり、説明文を工夫したりしても、自社が選ばれる理由にはなりません。

  2. STEP02

    工夫があるなら、それはネットで伝わっているか

    お客様のために行っている検品や調整、使い方の提案などが商品ページで伝わっていなければ、その内容と、お客様にとってどのようなメリットがあるのかを具体的に紹介します。また、商品の特徴や使い方、送料・納期など、購入を判断するために必要な情報が不足していれば、その説明も追加します。

  3. STEP03

    商品やサービスの価値を伝える対策ができているなら、集客対策に取り組む

    お客様が自社から購入する理由や、商品を選ぶために必要な情報が十分に伝わっているなら、次は集客対策です。自社の商品を必要としているお客様に知ってもらうために、SEO、SNS、広告などから、自社に合った方法を選んで取り組みます。

4つの対策について自社の現状を確認したら、何が不足しているのか、どこから改善すべきかを判断します。

改善する内容を決めたら、実際に取り組み、その後のお客様の反応を確認します。結果をもとに、次に何を改善するかを考えていきます。

大切なのは、思いついた対策を次々に試すことではありません。自社の現状に合わせて必要な改善を行い、お客様の反応を確かめながら、販売方法をより良くしていくことです。

自社の状況を整理し、最初に取り組む改善を決める具体的な進め方は、記事末尾の解説動画と実践ワークシートでも紹介しています。

SUMMARY

ECサイト改善は、
できていない対策を
具体的に見直すことから。

商品を知ってもらうこと、購入判断に必要な情報を伝えること、商品やサービスを工夫すること、お店全体の取り組みを伝えること。それぞれを自社の状況に当てはめて考えます。

そして、最初に行う改善を一つ決めます。サイトの見せ方だけではなく、お客様に喜んでもらうための工夫そのものを見直すことも大切な対策です。

VIDEO & PRACTICAL WORKSHEET

解説動画と実践ワークシート

記事で考え方を理解したら、架空のお店の例を動画で見て、自社の改善をワークシートで具体化できます。

STEP 01 / WATCH

まず、解説動画を見る

架空の小さな台所用品店を例に、4つの対策を確認し、なぜそのお店では商品ページやお店の紹介から見直すのかを解説します。

4つの対策を自社の状況に当てはめ、最初に取り組む改善を判断する考え方を紹介します。

YouTubeで動画を見る →

STEP 02 / PRACTICE

次に、実践ワークシートに取り組む

集客、商品ページ、商品・サービスの工夫、お店全体の取り組みについて現状と不足点を整理し、最初の改善を一つ決めます。

第6弾 実践ワークシートの紹介画像

A4・全3ページ。現在行っていること、不足していること、最初の改善内容と実施後の反応を記入できます。

実践ワークシートを開く(PDF・3ページ) →

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